4月11日・12日に、当JAの年金受給者184名が2班に分かれて、日帰り旅行を行い、
歴史が息づく名所・旧跡や福井出身の偉人たちの資料が展示されている施設を巡りました。
丹巌洞
丹巌洞は、江戸後期に福井藩の御典医をしていた山本瑞庵の別邸であり、幕末には
松平春嶽・橘曙覧・中根雪江など、多数の知名人・文人が訪れたといわれています。
また、橋本左内・由利公正などの勤皇討幕の志士たちの密議所として使われたことも
有名で、関連する書籍も数多く保存されています。
愛宕坂・橘曙覧記念文学館
愛宕坂は、愛宕山(明治以降は足羽山)にあった愛宕大権現社への参道であった階段坂で、
坂の途中には橘曙覧資料館、茶道美術館などがあります。
福井出身の歌人・国学者の橘曙覧が暮らした「黄金舎」跡に開館した橘曙覧記念文学館には、
橘曙覧の歌や書籍などが数多く展示されています。
北の庄城址公園・西光寺
北庄城は、天正3年(1575年)に柴田勝家公によって築かれましたが、その8年後
完成をみないまま、羽柴秀吉に攻められ落城したといわれています。
北の庄城址公園はその遺構の上に建てられており、園内には、北の庄城の復元模型や
柴田勝家・お市の方・三姉妹の銅像が建てられています。
また西光寺は、天台宗真盛派の祖である真盛上人を開祖とする柴田勝家の菩提寺で、
境内には勝家とお市の方の墓があり、隣接する柴田勝家公資料館には、
勝家の自筆の書や刀剣、1874年に発掘された北の庄城の鬼瓦などが展示されています。
その後は自然史博物館で、足羽山で採れる勿谷石についての説明を受け、
郷土歴史博物館では、柴田勝家公の肖像掛軸や勿谷石の石棺などを拝観し、
今回の旅のおさらいをしました。
参加者は、近くに住んでいても普段はなかなか訪れることのない場所に来て、
地域の新たな良さを発見できたと話していました。