7月8日、管内水田の作見巡回にあわせ、小型無人機ドローンを利用した
「稲作支援システム」の導入に向けた実証試験が、越前市余田町のモデル水田で
行われました。
これはドローン搭載の特殊カメラで、上空30メートルから水田の葉色を撮影
し、解析した稲の生育データを基に追肥の施肥量などを調整し、コメの品質や
収量の全体的な底上げと均一化につなげていくものです。
山形大学とコニカミノルタなどの共同開発グループから提案を受け、担い手農家
の高齢化や水田の大規模化が進む中、従来の手作業による稲の養分測定に
比べて省力性、効率性が高いと判断し、現在進めている「日本晴復活プロジェクト」
をはじめ、「高品質良食味コシヒカリ」「省農薬あきさかり」といったこだわり米
の収量や品質の均一化にもつながるとして、システム導入を目指すことにしました。
冨田組合長からは、「無人ヘリやトラクター、田植機の施肥可変装置の開発も
進んでおり、システムを導入することで品質と食味の最適化を図り、生産者の
所得向上につなげていきたい」との挨拶がありました。